Amazonで販売していると真贋調査が入る場合があります。
真贋とは「本物か偽物か」という意味です。
「あなたの売っている商品は偽物ではないですか?」とAmazonがチェックをしてくるのが真贋調査です。
真贋調査をクリアするにはどのようなことに注意すべきでしょうか?
可能な備えをしておき、冷静に対応すれば回避できるケースが多いのでそのポイントについてお伝えします。
- この記事の内容
真贋調査をクリアする方法を知りたい
真贋調査で注意すべきポイントを知りたい
このようなお悩みにお答えします。
- この記事の信頼性
真贋調査の種類
新規アカウントはランダムピックに要注意
ランダムピック型の真贋調査は、まさに抜き打ちで行われる、初心者狙いの真贋調査です。
アカウントを作成してから1年程度は発生しやすいといわれています。
出品中のASINのうち複数(現在は3つ)のASINについて、偽物販売していないことを証明するよう要求されます。
この真贋調査が行われる目的ですが、Amazonで多発する詐欺目的での販売行為を排除するためと噂されています。
真偽のほどはわかりませんが、新規作成したアカウントが発生しやすいとされ、急激に売り上げをあげるほどチェックが入るリスクが増すと言われています。
すでに十分な販売実績があり、数年が経過しているアカウントには発生しない傾向にあるようです。
この真贋調査をクリアするには、領収書や請求書などの書類の提出が必要です。
それらを提出できない場合、アカウントが閉鎖されてしまいます。
購入者クレームからの真贋調査
何らかの理由でお客様から「偽物だ!」とAmazonにクレームが入った場合、真贋調査の対象になってしまいます。
昨今は海賊版やコピー商品が溢れているので、うっかりそうした商品を仕入れて販売してしまうことのないように注意しなければいけません。
ただ厄介なのは、お客様が「偽物」と決めつけてしまう場合でも調査の対象になってしまう点です。
そうなると正直なところ気をつけようがないのですが、もし運悪く調査の対象になってしまった場合は、Amazonから要求された対応をするようにしましょう。
このパターンでは再発防止策の改善書の提出を求められるので、なるべく具体的、かつ実行可能な対策を立てて提出するようにしましょう。
もし濡れ衣を着せられてしまったときでも、くれぐれも、自身の正当性を主張して対応を拒否したりしないことです。
仮にこちらに非がない場合でも、これはとても理不尽ではあるのですが、Amazonが釈明を聞いてくれることはまずありません。
このトラブルが生じた際にAmazonが販売者に求めるのは「釈明」ではなく、あくまでも「今度同様のトラブルを出さないための改善」です。
領収書を提出して正当性を主張しても、この場合は埒があきません。
というより要求されていない対応をするとアカウントの閉鎖に繋がります。
Amazonのプラットフォームを借りて商売をしている以上、Amazonのルールには従う必要があるので割り切っていきましょう。
改善書の提出後、該当のSKUは削除してそのASINは今後扱わないように申し添えれば、ほとんどの場合穏便に解決することができます。
うっかり同じASINを再出品してしまうことのないよう、NGリストを管理しておくようにしましょう。
特定の商品からの真贋調査
商品やブランドによっては、出品中に突然真贋調査が入る場合があります。
出品制限がかけられているわけでもなく、普通に出品できてしまうものも多いため、こちらも注意が必要です。
このタイプの真贋調査は、専売商品に多い傾向があります。
Keepaのグラフ推移などからある程度、真贋調査の入りやすい商品を予測することが可能です。
もしも調査が入ってしまった場合には、今後そのASINの取り扱いをしないことをAmazonに伝え、SKUを削除すれば問題解決になります。
それ以上のトラブルには発展しませんので、これもNGリストで管理するようにしましょう。
真贋調査への備えと対策
真贋調査のパターンは様々ですが、それぞれのケースで「Amazonから何を求められているか」を把握して対応することが解決のカギになります。
Amazonから真贋調査の通知が来るとパニックになってしまい、求められている対応以外のことをしてしまって閉鎖になる人が少なくありません。
まずは落ち着いて文章に目を通し、内容を理解しましょう。
Amazonが要求していることを整理して冷静に対応することが重要です。
対応を誤らなければ、無事に収まる場合がほとんどです。
パターン別の対処方法を下にまとめました。
過剰に怖れるのではく、正しい準備と冷静な対応を心がけましょう。
ランダムピック型の対策
ランダムピック型の対応としては、仕入れの際に領収書をもらっておくことが重要です。
これは真贋調査が入ってからでは遅いので、必ず仕入れとセットで入手しておくよう習慣化しておきましょう。
いざというときにすぐ提出できるよう、わかりやすく保管しておくことも忘れずに。
店舗せどりであれば、レジで「領収書をお願いします」といえば無料で発行してくれます。
電脳せどりの場合は「領収書を希望する/しない」の選択ができたり、お店によっては発行してくれないところもあります。
すべての領収書を揃えるのは難しい部分もありますが、できる限り多くの商品で集めておき、備えておくことが大切です。
真贋調査でパスするための領収書としては、
印字形態であること
仕入先の所在地がわかること
商品名がわかること
などを満たしている必要があります。
商品名の記載がなく「お品代」だったり、印字型ではない「手書きの領収書」だったりすると無効扱いされてしまうため注意しましょう。
購入者クレームの対策
購入者からのクレームによる真贋調査については、改善書の提出と恭順の姿勢を示すことが解決の突破口です。
繰り返しになりますが、このタイプの真贋調査の場合は領収書の出番はありません。
対策としては、まず出品時のうっかりミスを防ぐことです。
中古をうっかり新品として納品してしまう。
本来保証書のある商品を、ない状態で販売してしまう。
全く関係のない商品を納品してしまう。
このようなミスでお客様からクレームが入ってしまうと、自業自得になります。
恥ずかしい話ですが、僕はどれも経験しています。
胃がキリキリ痛んで睡眠不足に陥るので同じ失敗をしないように気を付けてください。
うっかり以外の理由でも、本当に本物か偽物か判断がつかないような商品が原因で起きる場合もあります。
海外サイトやフリマから安い値段で仕入れた商品
偽造やすり替えなどの多い商品(ゲーム機、ブランド商品など)
偽物の多いジャンルほどリスクが高いので、ブランド品などは避けたほうが賢明です。
この真贋調査の特徴は、お客様がAmazonにクレームを入れた段階で発生する点です。
そういった意味では、お客様にあらぬ疑念を抱かせないよう、なるべく良い評価をためてショップの信用を上げておくことも予防策としては有効です。
評価が高く、丁寧な印象が伝わるショップであれば、お届けした商品にトラブルがあっても、「何かの手違いかな?」と思って確認の問い合わせをくれる割合が高くなります。
このやりとりで誤解を解くことができれば、真贋調査に発展することはありません。
真贋調査の入りやすい特定の商品を避ける方法
真贋調査の入りやすい商品に関しては、Keepaのグラフを見たときにある程度予測ができます。
出品者数が一気に激減している
出品者数や販売価格がいつも一定
正規代理店や国内正規品と銘打ってある
公式ショップやメーカーが直接Amazonで販売している
このような特徴がある場合は、避けたほうが無難です。
気を付けていても、真贋調査は来るときには来ます。これは仕方のないことです。
いざというときに慌てないよう、できる準備と心構えはしておきましょう。
まとめ
- アカウント作成後1年間は真贋調査が入りやすい(ランダムピック)
- 仕入れの際は領収書をもらう癖をつけて、真贋調査に備えよう
- 「Amazonが求めている対応は何か?」を理解してパターン別に対処しよう
- 真贋調波は来るときは来る。落ち着いて対応すれば解決できる