せどりの作業を外注化したいと思ったら、まずは身近なところから目を向けていきましょう。
具体的には、ご家族やご親類、ご友人やその関係者などです。
いきなり見ず知らずの人に仕事を依頼するよりもハードルが低く、おすすめです。
この記事では、はじめて外注化にチャレンジするための考え方やポイントについてお伝えします。
- この記事の内容
外注化のメンタルブロックを壊したい
外注化のメリットについて理解したい
このようなお悩みにお答えします。
- この記事の信頼性
■簡単な外注化
同居の家族に頼む
はじめて外注化をするのであれば、まずは同居のご家族にお願いしてみるのがよいです。
奥さん、お子さん、ご両親。
ごく簡単な梱包作業や、ラベルはがし、台帳記入など、気軽にお願いできることからスタートしてみてはどうでしょうか。
同居のご家族に依頼するメリットしては、連携が取りやすいことです。
目の前で作業指導できるのでサポートが楽
できあがりをチェックすることもできるのでミスを防げる
外注化にはじめてチャレンジする方は経験値を稼ぐことができるので、このとき培ったノウハウがあとで役に立ちます。
「こうすると理解してもらいやすい」「こう教えると伝わりやすい」など、気づくことがたくさんあるからです。
反対にデメリットは、あまり多くの仕事をお願いできない点です。
そもそもの外注化の目的は、
自分の時間が足らずにパンクしてしまうのを回避するため
です。
それをご家族にシフトするということは、最終的には、
家庭内でパンクしてしまう
ことになります。
仕事量が増えるにつれ、ご家庭内の時間は削られていき、利益をアップさせようとするほど作業中心の生活になりがちです。
ある程度の仕事量を超えてくると、どうしても不平不満は出やすくなってしまいます。
あくまでも、ある程度の売り上げまでの範囲内でお願いすることにとどめるのが理想です。
親戚、知り合いに頼む
ご家族の協力を得るのが難しい場合には、こちらの方法を試してみましょう。
ご親戚、ご友人のほか、ご近所の知人にも声をかけてみることをおすすめします。
メリットとしては、すでに面識のある相手なので安心して依頼しやすいことです。
見ず知らずの方を採用するとなると、相性の合う・合わないなどの問題も起きやすいですが、知り合いであれば人となりや責任感など「一緒に仕事をできるかどうか」をわかっているので、スカウトで失敗することがあまりありません。
ポイント
こちらがそのように好意的な評価を相手に抱いている場合、相手もこちらに対して同じ評価をしてくれている場合がほとんどです。
そのため仕事開始後も良好な関係を保ちやすい傾向にあります。
クラウドで一般募集するよりリスクやハードルが低いので、この方法だけで組織化している人も少なくありません。
ご家族に依頼したときの「家庭内パンク」も回避できます。
たくさんの作業を振り分けて依頼するなど、工夫次第で質の高い外注グループを作ることも可能です。
おすすめなのは、声掛けした相手だけでなく、その方から専業主婦さんを紹介していただくようにすることです。
他の記事でも書いていますが、子育て中のママさんたちには、スキマ時間でお小遣い稼ぎができる在宅ワークが喜ばれやすく、仕事も丁寧な方が多いのでせどりのスタッフに適しています。
知人の紹介であれば相手からも信頼されやすいですし、積極的にお願いしてみましょう。
デメリットとしては、もし副業禁止の場合には声掛けが原因で会社にバレるリスクが0ではないことです。
会社の同僚や関係者を勧誘するときは、注意しておきましょう。
きちんと信頼できる人にだけ声をかけるか、会社の外で探すようにするなど考えておく必要があります。
どんな仕事を外注化する?
せどりに関わる作業であれば、どんなことでも外注化できます。
作業例一覧
Amazon販売
商品登録
ラベルはがし
梱包作業
クリーニング(中古)
写真撮影(中古)
FBA納品
自己発送対応
ヤフオク・メルカリ
アラート登録
商品リサーチ
リスト作成
出品代行
取引代行
ツール
稼働確認
データの取得・登録・削除
売買業務
購入代行
買取対応
返品管理
一般業務
資材の買い付け
メール確認
帳簿記入
レシート管理
1日5分~10分程度で済むものから、週で4~5時間必要な作業まで、割り振りできる組み合わせも様々です。
その中から、受けてくれる相手に合った作業を提案していきましょう。
■手順書の作り方
お仕事の手順を相手に伝えるには、なにかしらのマニュアルを準備する必要があります。
これがハードルが高いと感じて、外注化をしない方も多いようです。
しかしそれほど難しく考える必要はなく、簡単な作業であれば作業内容をスマホで撮影しながら説明するだけで十分機能します。
それもまだハードルが高いのであれば、ユーチューブやティックトックで作業動画を探してマニュアル集として利用することも可能です。
梱包のやり方動画はこちら
ラベルはがしの解説動画はこちら
というふうにリンクを貼ったドキュメントを渡してあげればOKです。
相手から作業について質問されたら、補足していくようにしましょう。
そうすることで、教える側も、教わる側も理解を深めることができます。
僕はオリジナルのマニュアルを作り込むようにしていますが、最初からしっかりしたマニュアルを作るのは難しいので、このような方法をとるものありです。
再現性の高いマニュアルを自作できるようになると、
即戦力になってくれやすい
ミスやロスを最小限にセーブできる
サポートが楽
継続率が高くなる
など、外注化の仕組みづくりが一気に加速します。
また、納品作業をまるまる任せたい場合には、
- 袋詰め
- クリーニング
- 商品登録
- 出荷作業
のように、それぞれのパートごとにマニュアルを作成しておくと、作業する側も確認しやすくなります。
ヒント
ボリュームの大きいマニュアルは、見直す時に不便な場合もあります。
質問されたとき「マニュアルのどこかで説明していたはず…」と思ってもすぐに探せずストレスになることも。
パートごとのマニュアルであれば、「この部分で解説していますね」とすぐに誘導できるので、サポートも楽になります。
■報酬の決め方
商品の袋詰めや、帳簿の転機だけといった単純作業であれば、1件あたり¥5や¥10でお願いしてみましょう。
え?そんな低価格でだれもやりたがらないんじゃ…?
と思うかもしれませんが、単純作業の内職などの相場もこのくらいです。
上の解説のように納品作業をまるまる代行してもらうのであれば、1件につき¥150~¥300円程度からお願いするのが大体の相場です。
100商品納品すれば2~3万円の報酬になるので、やりがいを持って取り組んでくれやすいです。
または、クラウドワークスやランサーズなどで同じ作業がどのくらいの相場で発注されているのかを調べるのもよいです。
クラウドワークス
リサーチの仕事であれば、他社案件から「Amazon リサーチ」「Amazon リスト」などのキーワードで検索をかけると応募人数を知ることができます。
ランサーズ
セラーセントラルへのアクセスへのリスクを考慮する
情報漏洩の可能性
納品代行など、Amazonのセラーセントラルにアクセスする必要がある作業を依頼する場合には、少し工夫が必要になります。
どれほど信頼できる相手であっても、販売アカウントをそのまま第三者に使わせることはセキュリティ上避けるべきです。
セラーセントラルには売上金をボタン一つで振り込む機能や、振込先の銀行口座を変更することも可能です。
外注さんに悪意がなくても、もしウイルス感染などが原因でパソコンがハッキングされたら、取り返しのつかないことになります。
セキュリティは他人ごとではないので、こちらの記事もよければご覧ください。
アカウント停止の可能性
もし仕事を依頼した相手が、実はAmazonの販売アカウントを持っていたり、以前に同様の外注作業を請け負った経験がある場合、あなたのセラーセントラルにアクセスしてしまえば「規約違反」となりアカウントが停止してしまう可能性もあります。
少し専門的な話になりますが、Amazonの販売アカウントは「1人1アカウントまで」と規約で定められていて、パソコン(ルーター)ごとのIPアドレスで識別されています。
そのため同一のIPアドレスで2アカウントにログインしてしまった場合、その情報がAmazonに伝わり、「1人で2アカウントにアクセスした!」と判断されてしまうリスクがあるのです。
それを防ぐには、事前に外注さんに作業をしてもらうための子アカウントの設定をするようにしておく必要があります。
メールアドレスとパスワードを用意してもらい、セラーセントラルから「ユーザー権限の付与」を行いましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
外注さんと良好な関係を保つには
お仕事を気持ちよく、長期に渡ってお手伝いしてもらうには相手への気遣いも大切なことだと思います。
外注化に限らずどんな仕事にも言えることですが、報酬さえあれば喜んで働くのかといったら、そんなことは絶対にありませんよね。
いつでも感謝の気持ちを伝えたり、ときには感謝をカタチにしたりすることがあってもよいでしょう。
とても喜んでもらえます。
日本人はお礼を言ったり感謝を伝えたりするのがあまり上手ではないので、きちんとそれをすることによって良好な関係を築きやすくなります。
僕の場合は、
ささいなことでも「ありがとうございます」と伝える
不満や要望などがないか定期的に話を聞くようにする
年末、一年間お世話になった印にクリスマスケーキをプレゼントさせてもらう
お子さんが誕生したらお祝いを送る
などでコミュニケーションを円滑にしたり、感謝を伝えるようにしています。
ミスを前向きに改善するコツ
もし相手がミスをしても、
「こちらのサポートやフォローが不十分だったから起きた可能性」
をまず考えて、問題があれば修正をしていきます。
いきなり相手を責めても、いいことはありません。
どうすれば「そのミスが次から防げるか」を考えてサポートしていくのが理想的です。
ずっと長く確実なお仕事を継続してもらいやすくなるポイントだと思います。
まとめ
外注化は決して難しくはないので、まずはできる範囲からはじめてみるのがおすすめです。
希望するや条件に合うスタッフさんになかなか巡り合えない場合は、クラウドワークスやランサーズを利用して人材を集めてみましょう。
クラウドワークスやランサーズを利用した外注化については、こちらで解説しています。